ウラボシ門ウラボシ綱デンジソウ目デンジソウ科
ナンゴクデンジソウ　Marsilea crenata C.Presl

分布／九州(薩摩半島南端),南西諸島;アジアの熱帯
生育環境／池沼,水田
生活型／常緑水生シダ
RDB／環境省=絶滅危惧IB類(EN)

池沼や水田などに生育する常緑の水生シダ。水中から生え、水面に栄養葉を浮かせる。水辺近くに地上性になって生育していることも多い。
西表島では、農薬の使われていない水田で、普通に見ることができる。
栄養葉は、4枚の小葉が田の字形になる。和名の「田字草」はこれに由来する。
胞子嚢は、栄養葉の柄のつけ根から出る胞子嚢果の中にできる。胞子嚢果は、葉柄のつけ根から出る短い柄に1-2個つく。
よく似た種にデンジソウ Marsilea quadrifolia L. がある。デンジソウは、胞子嚢果が葉柄のつけ根より少し上から出る短い柄に1-3個つくことで区別できる。